古代への誘い~”亀形石造物”と”酒船石” in 明日香村
昨日の未明に雨が降っていましたが、日中は曇りでした
週間天気予報によれば、東海地方はこれから1週間ほとんどで、マークが無いです
まるで梅雨かと思うような天気マークです
メランコリックにならないように気持ちだけはポジティブでいたいものです
明日香村へは3回目と書きましたが、過去に個人が2回、団体が1回で今回で4回目でした
視察研修の団体旅行の幹事役で世話をするのに懸命、史跡など見た記憶が飛んでました(笑)
明日香村には飛鳥時代に石で作られた遺物・遺構の総称が沢山あります
これらは、花崗岩でつくられた物が多いですね
人物像などは日本の文化から見て明らかに異形なもので、その他用途のはっきりしないものも
多く、これらは謎の石造物と言われています
明日香村の石造物類は観光パンフだけでも9ヶ所(11物)あり、そのうち6ヶ所に行って来ました
今日はそのうちの2ヶ所です
ここの入場料は300円、お得な3ヶ所の共通券が600円です
石舞台250円、高松塚壁画館250円、亀形石造物300円
排水口は亀の頭に繋がっています
亀形石造物は花崗岩で作られていて、全長約2.4m、幅約2mで頭や尻尾、足が造形されています
甲羅部分が直径1.25m、深さ20cmでくりぬかれ鉢状になっています
頭の部分の穴から水が流れ込み尻尾の穴から流れ出したと見られています
尻尾に栓をすることで水を溜めることも出来るそうです
「酒船石」は後方の林にあり、こちらは自由に見ることが出来ます(入口は別にあります)
昭和2年4月8日、国の史跡に指定されました
現存の長さ約5.5m、幅(南北)約2.3m、厚さ約1メートルでありますが、北と南の一部が欠けているそうです
上面に皿状のいくつかのくぼみとそれを結ぶ溝が刻まれているので、酒を造る道具、あるいは薬などを
造るための道具とも言われ諸説あるが定かではないようです
近くに水を引いたと見られる土管や石の樋も見つかっていることから庭園の施設とも言われています
後世江戸時代に「高取城」を築城するため石垣用の石材として利用しようとしたと思われる、
石割用の石鑿(いしのみ)の跡が見られ、上面の造形(下の四角い部分)が欠損しています
酒船石遺跡には含まれないが、約400m離れた飛鳥川畔で2個の石造物が見つかっていて、
これも水を流したような溝などがあり同じく酒船石と名付けられています
区別するためこちらを出水の酒船石、もう一方を岡の酒船石と呼ぶことがあります
現物は京都の野村碧雲荘にあるそうです