中乃院の軍人像(浅野祥雲作)



       知多半島に行ったのは海に恋憧れてだけでなく、もうひとつはコンクリート石像作家の故・浅野祥雲氏の
       作品が南知多町の中之院という寺院にあるという情報を得たからでした

       その情報というのは先月20日(日曜日)にNHKの「日曜Tubu」という中部地方に生きるすべての人々に   
       エールを送る番組で、その時は中部地方のディープな魅力を再発見するシリーズで
       内容は親鸞・家康・桃太郎などをコンクリートで作った像が、いま全国の若者から注目を集めているという
       ことで、愛知や岐阜の寺社や公園には、謎に包まれた芸術家・浅野祥雲(1891~1978年)が作って
   巨大でユーモアと優しさを感じるキッチュな像が800体も残されている
   作家の荒俣宏と芸人の片桐仁が、祥雲の作品が数多くある三大聖地を巡り、像に込められた思いに触れ、   
   謎の解明に挑む、知られざる巨匠の魅力を発掘する不思議なアート紀行
   関ケ原ウォーランド五色園、桃太郎神社の3つを巡っていました

   改めて、「浅野祥雲」という作家をネットで調べてみたら、知多半島にある南知多町の中之院に軍人像が
    あるということを知って行きました


       「浅野祥雲(あさの しょううん)」とは、今の岐阜県中津川市生まれのコンクリート石像作家です
      また、長くなりそうなのでウィキペディアでご覧ください


                  その寺院の名は天台宗大慈山 中之院」で通称「たぬき寺」と言われ、火災の前には
                  1000体近くのたぬきの置物があったことから、そういわれているようです

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       ここにある軍人像は昭和12年の日中戦争初期、上海への上陸作戦に投入され戦没した
       名古屋第三師団歩兵第六連隊の慰霊の像です
       すべて、浅野祥雲先生が作られたものです
       先生が作られた桃太郎神社や関ケ原ウォーランドなどの石像とは違いますね
       昭和12年から18年に銘々のご遺族が戦没者の一時金をもって写真を基に造らせ建立した
       ものだそうです
       元々、名古屋市千種区覚王山の霊園の北側にあったものでそこが個人の土地で土地を
       売却することになり、中之院さんが平成7年に引き取ったそうです

       等身大の2m近い像、胸の部分までの像とそれぞれ軍服も顔つきも全て違います
       100体近くあるのでしょうか?とてもリアルです
       コンクリートで作ったと思えません

       鎮魂と二度と戦争が起きない、起こさせない、行かせない、平和への願いもあるようです


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        戦後、進駐軍が取り壊しを命じた際、僧侶が
        「国のために死ねということはアメリカも日本も変わりはない。あれを日本人の手で壊す
               ことはできない。どうしても壊すというなら我々をこの場で銃殺した上であなた方が行って
               壊せばいいだろう」
              と頑張ったという話しもあるそうです

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      興味のある方はご覧下さい

      昨年4月8日マツコ・デラックスのレギュラー番組『マツコ&有吉の怒り新党』でも放送されました
                          http://matsukonews.com/1056

      それより前の平成20年には「タモリ倶楽部」でも偉大なる造型家 浅野祥雲 没後30年記念.と
      題して作品が紹介された(ユーチューブ37分版がありました)
                    https://www.youtube.com/watch?v=kGajM0dozyc



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                 これから下は境内にあったもので、祥雲作品ではありません
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