関鍛冶伝承館で”古式日本刀鍛錬”を観る
一昨日9日に関市で「刃物まつり」が8~9日の2日間行われていたので行って来ました
ここから車で15km、30分で行けます
奈良井宿の記事の途中ですが、挟み込みで2回に亘って「刃物まつり」をアップします
関市と言えば、「刃物の街」
関市は、ドイツのゾーリンゲン(Solingen)、イギリスのシェフィールド (Sheffield) と並んで、刃物の3Sと
呼ばれ、世界でも有数の刃物の産地として知られています
関市に刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代
今から約780年前、九州の刀祖「元重」がこの関の地に移り住み、刀鍛冶を始めたといわれています
刀鍛冶にとって理想的な風土条件を備えたこの土地にいつしか多くの刀匠が集まりました
室町時代には刀匠が300人を超え、「折れず、曲がらず、よく切れる」といわれた関の刀は、その名を
全国に広めていきました
最近テレビのニュースでやっていましたが、今、関市で刀匠及び目指す人は26人しかいないそうです
戦国時代には武将の間で愛用され、無類の切れ味を発揮したといわれ、特に「関伝」を有名にしたのは、
「関の孫六」で知られる「二代目兼元」です
兼元(孫六)は、独特の鍛刀法(四方詰め)により頑丈な刀を作ることに成功し、その後、関市は日本一の
名刀の産地として繁栄し、この卓越した伝統技能が現代の刀匠や刃物産業に受け継がれています
関鍛冶伝承館では、月の第一日曜日の1回”古式日本刀鍛錬及び外装技術”を公開しています
10月の刃物まつりの際には、2日間観れます
「関鍛冶伝承館」
2016.8.23記事
「刀祖「元重」作か?」=岐阜新聞Webから
「刀匠・刀剣技能師の実演場」
左手でのハンドルを引いたり押したりしながら、空気を送り込んで火力を高めます
右側は海外の放送局と日本のテレビ局のカメラマン
さらに炭を入れながら、温度を上げて行きます
熱した玉鋼を叩いて(鍛錬といいます)、強度を上げて行きます
玉鋼の叩き出しは重労働です・・・汗も噴き出します
玉鋼を重ねるため、更に熱して行きます
よく見ると玉鋼が二枚重なり、それを叩いて1枚にします
実演はここまでの工程ですが、本来はこの後、また熱しては叩いて伸ばして、刀の形にしていきます
興味のある方は「刀が出来るまで」を下記をご覧ください