古代ラブロマンスの地~「泳宮(くくりのみや)」ここは日本書紀の世界



      花フェスタ記念公園東ゲートから、車で5分も掛からないところに「泳の宮」の史跡があります
       その地が、現在の可児市久々利(かにし くくり)です
            花フェスタ記念公園に来られる方は、大抵、ここが「可児市(かにし)」だと理解されていますが、
      東海エリア以外に出ると「可児市」を読める人は少ないです
      「かじ」、「かご」が一般的です

      名古屋まで1時間圏内なので名古屋のベッドタウンとして人口が増えた街ですが、日本書紀
      記される由緒ある地域で、土岐一族の明智の庄があったり、戦国時代には斎藤道三の猶子の
      斎藤大納言正義が烏峰城を築城したり、その後を森蘭丸の森一族や皮肉なことに明智光秀
      出生地でもあり、説が色々とありますが、織田信長の母である土田御前がいた土田城、中山道
      今渡の渡しなど歴史的な史跡が残っています


      『日本書紀景行天皇四年二月の記事について、泳宮について下記のように書かれています

       「祟神天皇の皇子であった八坂入彦命は泳(くくり)に住み、八坂入媛、弟媛という二人の娘が
          いました
          景行天皇四年二月、天皇美濃国泳宮に行幸したとき、容姿端麗な弟媛を皇妃としようとした
          しかし弟媛は隠れて天皇と会おうとしなかったため、泳宮の池に鯉を放って、朝夕それを眺め
        楽しんでいました
        やがて弟媛も鯉を見ようと池に来たところ、天皇が媛を留めました
        弟媛は姉の方が容姿麗しく貞潔なので姉を皇妃にするように申し入れ、天皇もこれを承諾し、
        八坂入媛を妃としてこの年の十二月に大和に帰りました
         その後媛は七男六女を生み、第一子が成務天皇となりました」


     景行天皇(けいこうてんのう)は『古事記』、『日本書紀』に記される、第12代天皇(在位:景行天皇
     元年7月11日 - 同60年11月7日)
     日本武尊(やまとたけるのみこと)の父
     『日本書紀』には自ら九州に遠征して熊襲・土蜘蛛を征伐し、東国には日本武尊を遣わして蝦夷
     征討させたと伝わる

     八坂入媛命(やさかいりびめのみこと、生没年不詳)は、景行天皇の皇后
     古事記には、八尺之入日売命(やさかのいりひめのみこと)とある
     父は八坂入彦命崇神天皇の皇子)で、母は未詳
     成務天皇五百城入彦皇子ら七男六女の母
     景行天皇4年2月21日(74年4月5日)、景行天皇の妃となった
     元々天皇に見初められたのは同母妹の弟媛であったが、固辞した彼女に推薦されて入内に至った
     と伝わります


     伝えられる万葉集巻十三 集歌3242の景行天皇の歌
     ももきね美濃の国の高北の泳の宮に日向ひに 行靡闕矣ありと聞きて我が行く道の奥十山 
     美濃の山靡けと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の奥十山美濃の山

     美濃の国の高北の八十一隣の宮(泳宮)から東の方角に行くことのできない関所があると
     聞いていたが、私が泳宮に行こうとする道にある奥十山や美濃の山が無ければいいと思う
     のだが、心無い山の伊吹山や美濃の山は動いてもくれない

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                            樹齢は、およそ300年
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                             右側が「フウの木」 
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                           「久々利八幡神社大祭」
                   https://www.youtube.com/watch?v=D9dSRZzUIKo
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          泳宮跡から、八坂入彦命の墓まで車で3分、荒川豊蔵資料館入口手前にあります


               八坂入彦命崇神天皇の皇子)で、景行天皇の皇后である
               八坂入媛命(やさかいりびめのみこと)の父の墓
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    可児市の中心部から土岐市に抜ける裏街道の山間にありますが、何と宮内庁の管理地になっています

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